本書は、3名の理学博士が、多岐に渡る知見をもとに「脳はいかにして言語を生み出すか」について、論考しています。
言語発達や構音、言語学、コミュニケーション行動などの各領域を縦断的に論じるているのではなく、「脳と言語」という横断的な切り口で書かれているところに、言語聴覚士としての面白みを感じます。
第1章では、横断的な切り口ゆえ、ヒトのみに焦点を当てるのではなく、鳴禽類などの他種のコミュニケーションや言語学の歴史的変遷などにも言及しています。
よって、学生時分に読むよりも、臨床家として読んだ方が、自身が日頃臨床で相手にしている「脳と言語」というものを、総体的に捉える視点が養われると思われました。
しっかりと読み解いていきたいので、まだ第1章しか読んでいませんが、読み進めたら報告していきます。
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